薬がきく仕組み ~身体と薬の関係~
薬のとおり道・血中濃度
<図1参照>
一般的に飲み薬は小腸から吸収され、血液を通じて全身に運ばれ(分布)患部に届いて効果を発揮します。 そして薬は肝臓で分解(代謝)され、やがて対外へ排出されます。
<図2参照>
血液中の薬の濃度を「血中濃度」と言います。薬の効果は、血中濃度が一定以上になると現れます。薬の服用回数が「1日3回」などと指示されるのは、薬の血中濃度を一定に保つためです。自分の判断で飲む量を増やしたり、回数を増やしたりすると図2 Aのように血中濃度が高くなりすぎて副作用が起きる可能性があります。
薬と食べ物の相互作用(食べ合わせ)
薬によっては、食べ物・飲み物との食べ合わせに注意が必要なものがあります。注意すべき食べ物や飲み物があるかを薬剤師に確認しておきましょう。また、薬とアルコールの相性はよくありません。薬を飲んでいるときは、できればお酒を飲むのはやめましょう。
【注意したい食べ合わせの例】
薬の効力が効き難くなる・・・
・ワルファリン(血栓をふせぐ薬)と納豆
・ある種の抗菌剤と牛乳やヨーグルト
効きすぎになる・・・
・カルシウム拮抗剤(高血圧等の薬)とグレープフルーツジュースなど